KAIKE_KIKUNOYA_WEB
空室情報・予約早わかり料金ガイドアクセス今日のお天気掲示板 携帯ページへ
皆生菊乃家について インターネット予約特典 日帰りプラン 湯めぐりの宿 観光スポット
お料理の巻
お風呂の巻
お部屋の巻
館内ご案内の巻
若女将お宿日記
仮名書の趣

宿泊プラン
菊乃家最新ニュース
調理長オススメ_旬の逸品
表紙へもどる
  若女将お宿日記
▲若女将「お宿日記」

京都から受けた感銘 ----

ICON画像 [2006/4/28(金)]
ご縁あって祇園のお茶屋さんに初めて行く機会がありました。その前に食事をした割烹で食した京懐石や、花見小路や宮川通りを歩いていて広がっているなんともいえない風情ある街並みから、もうすっかり京都の空気にやられてしまいました。そして、こんな風情ある街を知っていたり馴染んだりしておられる方々が、皆生温泉に来られるお客様の中にもきっと多数おられるであろうことも思い浮かばれてきたのでした。
席についてくれた芸姑さんは偶然私と歳が同じで話も弾んで、どこか似たサービス業とはいえきっと大変なお仕事であろうことも察されて「彼女には幸せになってほしいなあ」となんだか心から思っている私がいました。こんな経験ができたご縁にも心から感謝の気持ちでいっぱいで、京都の夜の光がこの日はいつもと違って見えました。

明鏡止水 ----

ICON画像 [2006/4/25(火)]
大山もすっかり雪解けの様子で、昨日は黄砂で霞んでほとんど見えませんでしたが、今日はまだ霞んでいるとはいえその姿をまた市民の私達の前に現してくれました。昨年の秋頃にも撮った、日野川の河口からの写真です。当館からも車で3分ほどのところにあり、鵜や鴨の群れが金色の夕陽のなかで、郷愁的な風景を見せてくれることもあります。
本を読んだり人と話をしたりしていて、日々、色々なことを考えたりしているなかで、「明鏡止水」という言葉の意味の深さを思う今日この頃です。
そしてきっと旅行というのは、そんな「明鏡止水」ができる1つの大きな機会であるということも思いました。今日は玄関の脇で小さくタンポポが咲くのを見つけました。

再びお会いできるということ ----

ICON画像 [2006/4/23(日)]
昨日のこと、5年振りにお越し頂いたことのあるお客様と「何かご印象に残っておられたことはありましたでしょうか」とお話をしていたところ、「ここの娘さんが関西の大学に通ってて手伝いに帰ってきとってなあ。」と仰るので「それは私です!」と、お客様と私とで驚きの喜びの声をあげた、ということがありました。学生時代に手伝っていたときというのは、長期休暇を使って1年に数える程度の少ない日にちのなかで、お会いできそして再びお越し頂き、想い出話をできたことに嬉しい気持ちで一杯になったのでした。大変じゃなあとやたら心配されてしまいました(笑) また来るからね、と仰って今朝また帰っていかれました。旅館という場所は、“一期一会を大切にする場所”でもあり、また旅館の者とお客様との“再会の喜びが日々繰り広げられている”場所でもあることを、改めて思った1日になりました。

仕事を通して ----

ICON画像 [2006/4/20(木)]
2泊3日でみっちりと岡山へ出張に行って参りました。この季節に岡山に来たのはおそらく初めてで、思いのほか町中に桜並木が沢山あってほのぼのさせられました。
こうやって時々外に出て営業などをしていると、本当に“人を大事にする”ことの重要さを改めてヒシヒシと感じます。私は、実家の家業に入る前に1年間別の会社で会社勤めをしていたとはいえ、社員何百人というような大きな組織のところではなかったので、企業に勤める方達と一緒に仕事をしていると刺激を受けること勉強になることが沢山あります。それは同性の場合は同じ働く女性として、だったり。それ以外でもセールスの仕方だったり接客の仕方だったり、それから少しご年配になったりするとマネージャーやリーダーの立場としての考え方だったりと。
善意に報いたい、という今あるこの気持ちをこれから少しずつでも実現していきたいなと思った今回の出張でした。

感動体験の共有 ----

ICON画像 [2006/4/16(日)]
最近2つ感動したことがありました。1つが友達と一緒に行ったときに偶然出くわした美保関の岬での壮大な夕焼け。もう1つが講師の先生を招いての皆生温泉活性化の会議で流れた空気。講演終盤から懇親会に向けて流れていた、地域観光や地域経済の人達を巻き込んでの、危機感から始まって一体感が生まれていったその空気感。時は流れていくものですが、その一瞬一瞬でその場に一緒にいてこそ想い出を共有できることってあると思うのです。
旅行について、「どこに行くのか」よりも「誰と行くのか」ということが往々にして重要視されるように、私達受け入れる側の旅館としても、来られたお客様達が今後感動の想い出を共有できるものを提供していけれるように、そうあり続ける努力心掛けが大切だなあと改めて思ったしだいです。そのことで私達スタッフ同士でも、スタッフとお客様のあいだでも、感動の共有体験が積み重ねられていくのだと思います。

春眠暁を覚えず ----

ICON画像 [2006/4/12(水)]
春眠暁を覚えず・・・で始まるフレーズ、ご存知の方も多いかと思います。この詩のことをちょっとした興味で調べてみたら、とても素敵な世界が広がっていたので今日はそのことをお宿日記にも載せてみることにしました(笑)。
 春眠不覺曉
 處處聞啼鳥
 夜來風雨聲
 花落知多少
  【孟浩然「春曉」 ※中国の唐の時代の詩人】
現代詠みにすると・・・↓
「春眠暁を覚えず 処々啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落ちる事知る多少」
そして最後に意訳↓
『このごろ夜明けが早くなった。起きる頃には周囲は明るく、小鳥がすでにさえずっている。そういえば昨晩は雨風が荒れていたが、春にはせっかく開いた花が、どれほど落ちてしまったことでしょうか。』
・・・どうでしょう、なんとも気持ちに静謐な余韻を残してくれる世界。最近は本当に朝が明るくなるのが早くなってきましたね。この辺りは朝日が昇るのがちょうど大山の辺りからなのですが、その位置も季節によって少しずつづずれてきているのを、出勤途中の車の中でも感じています。

立ち居振る舞い ----

ICON画像 [2006/4/11(火)]
「立ち居振る舞いが荒れると心もすさむ」というサブタイトルのついた記事の載ったビジネス雑誌を最近ふとしたことで読み返していました。時代劇や寅さんなどの所作を例に挙げて進められていた対談のかたちで、久しぶりに読み返すと響いてくる文章というのがそちらこちらに広がっていました。
高校受験に入る前の中学校2ぐらいまで4〜5年間、ナギナタを習っていたことがありました。競技人口が比較的少ないということもあって、県外での大きな大会へ出る機会にも恵まれていた記憶があります。これはどんなスポーツでもそうだと思うのですが、本当に強い人というのは、競技を始める前からのその立ち居振る舞いからもうなんともいえない静かな“凄み”が滲み出ていたものです。お辞儀をし合っただけでも伝わる静かな迫力。久しぶりにそんなことを思い出しました。取りあえずは毎日の日常の中で、少しずつ自分の立ち居振る舞いについて意識をする習慣をつけなければ。

温泉旅館 ----

ICON画像 [2006/4/10(月)]
今年は新年に入ってからしばらく、旅館業界の明るくない話に何度か直面する場面がありました。でもこれもきっと、これからの展望を考え直すうえで1つのいいきっかけになったように、今はそう思います。今日は、毎月のように来られているお客様のうちの2組のお客様が、偶然当日の朝になって予約の電話を下さいました。こんなふうに、「1年に1度は来たい宿」から「1季節に1度は来たい宿」そして「1月に1度は来たい宿」というふうに、これから新しく来られるお客様皆様にもそんな宿へ使ってもらえるように、毎日スタッフ皆とそんなふうにサービスをし続けていたいと。思いました。
先日は大変な黄砂がありました。もうすっかり春ですね。これから1年のなかでも過ごし易い気候がしばらく続きます。

センスのあるなし ----

ICON画像 [2006/4/7(金)]
今夜は夜桜のライトアップを見に行ってまいりました。仕事が終わってからの合流だったので、もう解散モードになってるかなあと心配だったのですが、綺麗な夜桜の下で皆まだまだ盛り上がっていて、少し疲れていた体も温かくなった感じでした。
“ビジネス”における“デザイン”の位置づけはこれからどんどんと大きくなっていくであろうこの時勢のなかで、山陰における若手アーティストの力は脈々とついてきていことを、ここ最近強く感じるようになってきています。デザイン力、ほどプロとしての高いクオリティを期待される仕事はそうそうないように思います。そしてデザイナーといわれる人達は一様に前向きで、また異業種を結びつけるコーディネーターのような役割を自然と身に付けている人も多いことを今日は改めてしみじみと感じました。センス、とはもちろん天性のものによるところがあるし、だからこそプロの人がいてビジネスも成り立つわけですが、高い“美意識”や“バランス感覚”に触れることで少しでも磨かれるセンスというものを私は感じさせてもらい、また私からも提供できるものは提供しながらお互いこれからも上手く融和していけたらなあなんてことを思った花見の夜でした。

お宿日記1周年 ----

ICON画像 [2006/4/4(火)]
先週末にやっとこちらでも桜の開花宣言がありました。花見の見頃は今週末ぐらいになりそうとのこと。街中の家々の庭で咲いていた白木蓮ももうここ数日で見納めという感じです。
1年前の4月に、その頃あったホームページの中の「菊乃家通信」というコーナーで、こっそりと日記を更新しはじめたのが今のお宿日記の前身でした。新しいホームページを作成する際に、書き手の正体を明かして書き綴っていくこと、更にトップページに顔写真まで載せるということについて、自分のなかでやはり抵抗があり決めるのには勇気がいりました。あれから1年。また桜の季節が巡ってきました。毎日どこかでふと「あ、これは日記に載せてみようかな」と思う。そんなふうにいつしかなってきたことで、この1年は四季の移ろいを今までになく感じることができたなあと思いました。これからも日々感じたことを徒然なるままに綴っていきたいと思います。心のひだ、というのが育つものであれば育てていきたいと思う、ある春の昼下がりでした。


総合目次 ◆お問合せ ◆プライバシーポリシー KIKUNOYA_WEB
width=700
海辺の宿 皆生菊乃家
〒683-0001 鳥取県米子市皆生温泉4丁目29-10 TEL 0859-22-6560 FAX 0859-32-3579