[2006/6/15(木)] 入梅したというのにしばらくイイお天気が続いていましたが、今日からまた雨模様になってきました。紫陽花の花々は、やはり雨の雫に濡れてこそ青味がかった花弁の色も映えてくるように思います。 紫陽花といえば、以前に勤めていた会社を退職する際の送別会で、当時の社長から頂いたプレゼントが「墨田の花火」という種類の紫陽花の鉢植えでした。いつまでもキラキラしていね、なんていうメッセージカード付で。 考えてみれば、当時は新卒で社会経験もなかった私は、先輩方をびっくりさせるようなことを沢山やらかしてご迷惑も一杯お掛けしてしまっていました。私自身も、この会社でまだ一人前にもなれていないうちに家業に戻らないといけなくなった、ということで申し訳い気持ち一杯でその日を迎えていました。最後の挨拶でもその気持ちを吐露してばかりの挨拶だったことを覚えています。そしてそれを受けて社長が私に向けて仰った言葉が今でも心に残っています。「柴野さんは私達に対して少しでも報いたいという気持ちがあるようだけど、それはあなたがこれから菊乃家でお客様に一生懸命に接することで、今まで一緒に働いた私達にもきっとかえってくることだと思う」・・・とそんな言葉だったと思います。こうやって今日のお宿日記を書きながら当時のことが思い出されてきてなんだか元気が出てきました。笑。初心忘れるべからず、ですね。紫陽花を見ると思い出されるエピソードでした。 |