[2006/10/9(月)] たとえば、病気か何かで、家族の誰かともう長くは一緒にいられないかもしれないから旅行へ行こう、と連れ出した家族の方の気持ちについて。‘慮る’という気持ちの持ち方は旅館業において根底であるが故に、ふと立ち止まって考えさせられる出来事が昨日は偶然続けて起こりました。チェックアウト時にお礼のお言葉と共にご家族の話をしてくださったお客様が続いた為だったのですが、「本当に楽しかったんです。ありがとうございました。」と仰りながら笑いながらももらい泣きされてしまった奥様を目の前にして、なんとも昨日は考えさせられてしまいました。旅館から帰ってからのお客様の思い出話を後日談としてお聴きする場面が、ここ2年半程勤めていて幾度とありました。そんなことが私達旅館スタッフ一同の励みです。想い出をつくろう、と思うともしかすると悲しい気持ちも一緒にやってくることがあるのかもしれない。ただ今そのときを楽しむことが後々に想い出になるのなら、今は今を精一杯楽しく生きて、働いて、いきたいなあと。そう思いました。 |