[2007/4/20(金)] 広島・岡山と出張へ行ってまいりました。二日間とも天気に恵まれて行き帰りとも春の明るい車窓風景を楽しむことができました。山間にチラホラと見える山桜に風情を感じて、桜の季語について調べてみたら「残花」「余花」などの言葉がありました。残花は、春も末の頃に咲き残った桜のこと。余花は、初夏になってやや寒いところや高い山などに遅れて咲いている桜のこと。今はまだ4月中ごろなので、残花、というのでしょうか。桜の花には、あっという間に散ってしまう潔さへ観賞の風習があるけれど、こんなふうに一ヶ月以上も名残惜しむような感性というのもまた日本人には旧くからあったのだなあということを感じて、改めて自然観賞への日本人の繊細で優しい心根を感じ入る気持ちになりました。今の時期の伯備線の車窓風景は、日に照らされた若葉が瑞々しく山全体に光輝いているようで、とても優しい気持ちに浸らせてくれます。途中にレンゲ畑も見えたときには、本当に懐かしいような気持ちになりました。 |