現代詠みのものは
「夕月夜 心もしのに 白露の おくこの庭に こほろぎ鳴くも」
↓これを全てかな読みすると
ゆうづくよ こころもしのに しらつゆの おくこのにわに こほろぎなくも
↓実物は、万葉仮名で書かれている
「夕月夜 古々路毛新のに 之羅都遊乃 お具故乃庭二 こ報ろ支奈久裳」
↓意訳するとこんな感じに
夕月の夜に、心がしなえるほどに白露(しらつゆ)がおりているこの庭に、
こおろぎが鳴いています。
↓現代の詩のようにするとこんな感じに
夕月の淡(あわ)い光の下
しっとりと白露(しらつゆ)のおくこの庭で
しみじみと心にしみる
秋の虫の声
↓更に作者の気持ちを推察すると
好きな人に逢えないでいて心がふさいでいる
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